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VB6マイグレーションの「最後の壁」を打ち破る――新サービス「Re:structure AI」が”IT資産の負債化”に終止符を打つ

はじめに:”IT資産の負債化”という時限爆弾

これまで本ブログでは、VB6マイグレーションの様々な戦略を論じてきました。しかし、全ての戦略の前に立ちはだかる「最後の壁」があります。

それは、長年の改修と担当者変更の末にシステムが完全にブラックボックス化し、誰も全容を把握できなくなる「IT資産の負債化」です。仕様書は古く、ベテランの記憶だけが頼り。この恐怖が、VB6という時限爆弾の解体を阻んできました。

株式会社システムズは、この根本課題を解決するため、生成AIを活用した新サービス「Re:structure AI」の提供を開始しました。これは、VB6マイグレーションの「リスク」を「確実な計画」へと変えるゲームチェンジャーです。

第1章:「Re:structure AI」は”ブラックボックス”を「戦略的資産」に変える

「Re:structure AI」は、単なるコード翻訳ツールではありません。それは、属人化し、ブラックボックス化したVB6資産を、AIの力で「誰でも理解できる戦略的資産」として再生させるソリューションです。

AIによる「失われた仕様書」の常時自動資産化

もう、古い仕様書を探す必要はありません。「Re:structure AI」は、最新のVB6ソースコードを取り込むだけで、AIが自動で解析。フロー図などのドキュメントを自動生成し、常に「今、動いている」システムの最新仕様を資産化します。

これは、移行プロジェクトの初期段階である「現行システム分析(As-Is分析)」のコストと期間を大幅に短縮します。

“チャットで聞ける” AI影響調査

移行プロジェクトで最も恐ろしいのが、「想定外のデグレード(不具合)」です。「Re:structure AI」は、システム全体の複雑な依存関係をAIが把握しています。

担当者は、まるでベテラン開発者に尋ねるかのように、「このロジックを変更した場合の影響範囲を教えて」とチャットで質問するだけで、AIが影響を受ける画面や帳票、テーブルの一覧を即座に提示します。

これにより、人間では見落としがちな影響範囲を網羅的に特定でき、移行の安全性を飛躍的に高めます。

保守・運用の現場から「ナレッジ」を継承する

「Re:structure AI」の価値は、移行プロジェクトだけに留まりません。AIが解析した結果は、組織全体の「ナレッジベース」となります。これにより、保守・運用の現場で課題となっていた属人化が解消され、ベテランから若手へのナレッジ継承がスムーズに行えるようになります。

第2章:移行の先にある「本当のDX」

「Re:structure AI」によってVB6システムの仕様が100%可視化されたら、何が可能になるでしょうか。それは、安全な「モダナイゼーション(システム再構築)」の実行です。

VB6システムが抱えるもう一つの大きな問題は、データが古いAccess(.mdb)やSQL Server 2000などの「データサイロ」に閉じ込められていることです。

「Re:structure AI」による正確な仕様把握に基づき、このシステムを.NET 8と最新のデータベース(Azure SQL, PostgreSQLなど)へ移行させること。それこそが、「企業の大切なデータを解放する」行為なのです。

データを解放して初めて、あなたの会社は本当のDXのスタートラインに立てます。

  • Power BIなどのBIツールで、リアルタイムな経営ダッシュボードを構築する。
  • 解放された販売データをAIに学習させ、精度の高い売上予測を行う。
  • クラウドの最新サービスと連携し、Web API経由で顧客に新しい価値を提供する。

古いシステムを刷新するために最新のAI(Re:structure AI)を使い、刷新した結果、最新のAI(予測AI)を使えるようになります。

結論:「Re:structure AI」と共に、最後の決断を

VB6マイグレーションは、もはや「高リスクでコストのかかる延命措置」ではありません。

2025年において、それは「新サービス『Re:structure AI』という強力な武器を使い、”IT資産の負債化”に終止符を打ち、未来のAI時代へとデータを解き放つ」という、極めて戦略的な「攻めの投資」へと変貌しました。

10年間、「仕様書がない」という重い扉の前で足踏みをしていた企業にとって、「Re:structure AI」という名の鍵が、今まさに提供されたのです。

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この記事を書いた人

筆者 BIチーム