この記事について問い合わせる

HP-UX移行――第1回:いま選ばれるマイグレーション成功のコツ

はじめに

こんにちは。近年、「HP-UXからの移行」というご相談をよくいただきます。「10年前に導入したサーバ、そろそろ保守期限が…」「HP-UXのエンジニアが社内で減ってきて…」そんな声、思い当たりませんか?

今回は、HP-UXからのマイグレーションを円滑に進めるためのポイントやよくある疑問について、まとめてみました。

そもそもなぜHP-UX移行? 〜移行の背景〜

なぜ今HP-UXからの移行を検討する企業が増えているのか、その背景や理由を整理します。HP-UXは長年、多くの企業で基幹システムや重要インフラのプラットフォームとして利用されてきた信頼性の高いOSです。しかし近年は、以下のような理由から移行ニーズが高まっています。


サポート終了への対応
HP-UX自体の長期サポート終了により、継続利用が難しくなるケースが増えています。これにより、セキュリティパッチの提供や技術サポートが受けられなくなり、運用リスクが高まります。

ハードウェア老朽化
HP-UXサーバは稼働開始から10年以上が経過しており、ハードウェアの故障リスクが増大しています。現行機器の保守部品の入手も困難になっています。ハードウェアやライセンスの維持費負担、ベンダー保守契約のコスト高騰など、運用コスト面の課題が顕著になっています。

システムの性能・拡張性向上
古い構成では、業務の拡張や新たなアプリケーション導入への柔軟な対応が難しい状況です。最新のOSやハードウェア環境へ移行することで、処理性能の向上や拡張性の確保を図ることができます。

技術者・ノウハウの減少
HP-UXに精通した技術者が減少しつつある中、人材確保やナレッジ継承が難しくなっています。古いシステムを維持するための運用・保守のリスクが増大しており、中長期的な観点からも、移行は有効と考えられます。

マイグレーションプロジェクト全体像

HP-UXからの移行は、単純作業ではなく、複数の段階を踏んで計画的に進める大規模なプロジェクトです。移行作業の全体的な流れを俯瞰し、各フェーズで押さえておくべきポイントを整理します。事前に全体像を把握することで、スケジュール遅延や抜け漏れを防ぎやすくなります。

現状把握と分析
まずは、現行システムの構成や稼働中のアプリケーション、ミドルウェアの洗い出しからスタートします。現在の問題点・課題や、移行の目的も明確にします。

移行計画策定
対象システム・データ量ごとに最適な移行方式やスケジュールを検討し、影響範囲やリスク、関係者の役割などを具体的に計画します。

実際の移行作業
新しい環境を構築し、設定やデータを移行していきます。作業手順を細かく決めて、一つずつ着実に進めることが重要です。

テスト・本稼働検証
移行後のシステムやサービスが正しく動作しているか、機能面・性能面からしっかりテストを行い、障害が起きた時の対応方法も検証します。

本番切替・アフターサポート
本番切替の方法や手順の確認、万一の切り戻し(ロールバック)対応、移行後の運用・サポート体制の再構築を行います。

移行で“よくある壁”とその対策

実際に移行プロジェクトを進めると、予想外の課題やトラブルに直面することが少なくありません。HP-UXからの移行で多くの現場がつまずきがちな代表的な“壁”と、その乗り越え方や具体的な対策例についてご紹介します。事前に知っておくことで、問題発生時にも落ち着いて対応できます。

ベンダーサポートが想定外に薄いケース
ミドルウェア製品や業務アプリが、移行先OSで十分なサポートを受けられなかったり、既存環境特有のノウハウが引き継がれないことがあります。その場合には、早い段階で代替手段を調査したり、有償サポート・サードパーティの活用を検討することが重要です。

社内関係者の理解が進まない
コストや運用面で明らかにメリットがある移行でも、社内に不安や抵抗感が生まれやすいものです。移行の目的やスケジュール、リスクとその対策、期待される効果をわかりやすく説明することで、関係者の納得感を高めましょう。

パフォーマンス問題
移行後、思ったように性能が出ない・トラブルが増えるなどのケースもよくあります。システムのボトルネック解消のためには、OSやミドルウェア標準のチューニングだけでなく、アプリ設計や運用プロセス面にも目を向け、総合的な検証・対策を実施しましょう。

まとめ――まずは相談してみませんか?

ここまでHP-UXからの移行にあたり、全体の流れや、想定される課題について整理してきました。とはいうものの、実際に自社システムへの適用を考えると「うちはどう進めるべき?」「最初に何から始めるとよい?」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。

HP-UXの現行環境や業務内容、抱えている課題、予算や人員体制など、各社状況はさまざまです。だからこそ、最初の一歩で悩んだり、不安を感じたりするのはごく自然なことです。

私たちは、HP-UXからのマイグレーションに関して豊富な経験を持つエンジニアが、現状のお悩みや課題感をヒアリングしたうえで、貴社に合わせた最適な移行プランをご提案することが可能です。現状調査や簡易的なアセスメント、移行スケジュールや予算組みのご相談から、実際の作業フェーズまで、お気軽にご相談いただけます。

HP-UX移行に関するご相談・ご質問は、下記お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

次回以降の記事では、HP-UXからLinuxやAIXといった具体的な移行先ごとに、特徴やメリット、注意すべきポイント、選定の観点などをより詳しく解説していく予定です。それぞれのプラットフォームの違いや、自社に適した移行先の検討に役立つ情報をお届けしますので、ぜひご期待ください。

お問い合わせ

タイトル 必須
お名前 必須
お名前(フリガナ) 必須
メールアドレス 必須
会社名 必須
部署
役職
電話番号 必須
お問い合わせ内容

個人情報保護方針

株式会社システムズは、コンピュータ関連システムの構築、コンサルテーション、ソフトウェアの 開発・設計・販売・保守等を提供するに当たり、個人情報はお客様、お取引先様、株主様および 従業者等からお預かりした重要な資産であるという認識のもと、情報社会の一端を担う企業とし ての社会的責務を全うするため、個人情報に関する法令、国が定める指針、規範に基づき以下 に個人情報保護方針を定め、個人情報の厳正な取り扱いに努めます。

1.目的

個人情報の重要性を全社員・役員に認識させ、個人情報に関する法令、国が定める指針、規範を遵守するとともに、管理規程を制定し着実に実施いたします。またこれらの取り組みを継続的に維持および改善いたします。

2.個人情報の取得

個人情報はお客様ご本人に利用目的を明示し同意を得た上で、サービス提供上必要な範囲内で取得します。

3.個人情報の利用

取得した個人情報は利用目的にのみ使用します。お客様の同意がある場合または法令・指針・規範等に基づく場合を除き、目的外利用および第三者への提供・開示はいたしません。またそのための措置を講じます。

4.Googleアナリティクスの利用

  1. 当サイトは、利用状況を把握し、サイトの改善を図るため、Googleアナリティクスを利用しています。Google社が訪問履歴を収集・記録・分析しますが、個人を識別する情報は含まれておりません。
  2. 当サイトではGoogleアナリティクスデータとお問い合わせフォームから送信された個人情報を紐付けることが可能ですが、これを第三者に無断で提供・販売することはありません。
  3. Googleアナリティクスの利用規約とプライバシーポリシーにつきましては、Google社のサイトでご確認ください。
    Google Analyticsの利用規約
    Googleのプライバシーポリシー

また、Googleアナリティクスによる情報収集を停止することも可能です。「Google アナリティクス オプトアウトアドオン」をインストールし、ブラウザのアドオン設定を変更してください。

5.クッキーについて

当サイトでは、ウェブサイトの利便性向上を目的にクッキーを利用しています。クッキーはサーバーから利用者に送信されブラウザに保存される情報です。クッキーは無効にすることもできますが、その結果サイト機能の一部またはすべてが利用できなくなる可能性があります。

6.個人情報の管理

取得した個人情報について、充分な安全対策を実施し管理することで、不正アクセス・漏えい・滅失・毀損等の防止・是正をいたします。

7.苦情・お問い合わせへの対応

個人情報への扱いに対するお客様からの苦情およびお問い合わせには、誠意ある対応をいたします。

8.個人情報の開示等

取得した個人情報に関して、お客様ご本人からの訂正・削除および開示等のご要望には迅速かつ適切な対応をいたします。

制定日 2005年4月1日
改定日 2011年10月1日
株式会社 システムズ
代表取締役社長 小河原 隆史

当社の個人情報の取扱いにつきまして、ご意見・ご質問等ございましたら、下記までご連絡くださいますようお願い申し上げます。

株式会社 システムズ 個人情報保護に関するお問い合わせ先
個人情報お問い合わせ窓口
株式会社 システムズ 個人情報窓口

TEL:03-3493-0033
FAX:03-3493-2033
メールアドレス:kojin_jyouhou@systems-inc.co.jp