【AWS re:Invent 2023】[セッションレポート]女性エンジニア向けセッションに参加しました
AWS re:Invent 2023の女性エンジニア向けセッションでは、女性技術者の自信ギャップを埋める方法やメンターシップ、コミュニティ構築に焦点を当てました。AWSが多様性と公平性を重視し、それを推進する姿勢をアピールしました。セッション内で共有された言葉から、自分の才能を大切にし、世界に居場所があることが伝わりました。
セッション名
IDE111 | The antidote for doubt: Forging your voice and building your community
概要
For women in technical roles, 32% will be the only woman in any given room at work. In this session, join AWS and customer leaders to learn how to close the confidence gap and foster belonging through mentorship, sponsorship, and community building. Challenge the status quo and empower innovation by finding your guiding purpose.
(日本語訳)
どの職場でも技術職に就く女性の割合は32%しかいません。
このセッションではAWSと顧客リーダーと共に、メンターシップ、スポンサーシップ、
コミュニティ構築を通じて、コンフィデンスギャップ(*1)を埋め、
グループ内の安心感やサポート感を育む方法を学びます。
現状に挑戦し、自分の目的を見つけることでイノベーションを促進しましょう。
*1)「どうせ私にはできない」等の能力はあるのに自信がない状態のこと。
レポート
日本の現状
残念ながら日本は「ジェンダー後進国」と言われており、男女格差が大きい国です。
実際に調査結果も出ており、世界経済フォーラムが発表したジェンダー・ギャップ指数において
日本は2006年の第1回は115カ国中80位、2023年には146ヵ国中125位で過去最低と下落傾向が続いています。(*2)
また日本におけるITエンジニアに占める女性の割合は23.2%という状況です。(*3)
少しずつ比率は上昇していますが、他国と比較するとまだまだという状況ですね。
*2 )「Global Gender Gap Report 2023」 https://jp.weforum.org/publications/global-gender-gap-report-2023/
*3 ) 「2022年版 情報サービス産業 基本統計調査」 https://www.jisa.or.jp/Portals/0/report/basic2022.pdf
それらを踏まえて
AWSではダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)を大切にし、
より公正でインクルーシブな世界の構築に取り組まれています。
AWS のダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン – Amazon Web Services
昨今は日本でも多様性が謳われ、女性に限らず、個人や個性を尊重することの重要性に関心が向けられています。
弊社でも最近では女性向けセミナーが開催されたり、若い世代を中心に女性が増えてきていると感じます。
そのような状況で「自分は職場で一体どんな取り組みができるのだろうか」という思いでこのセッションに参加しました。
Speakers
AWSとGamerSaferから3名の女性登壇者がお話ししてくださいました。
Mary Law氏はAWS She Buildsというコミュニティの代表をされています。
またDEI(Diversity, Equity & Inclusion)(*4)を専門とする担当者が存在する点が先進的だと感じました。
*4) DEI(Diversity, Equity & Inclusion)とは
- Diversity:個人や集団に存在する様々な違いを認める
(人種、国籍、宗教、文化、年齢、障がいの有無、性別、働き方など) - Equity:公平/公正な扱い、多様性に応じた支援や公正な機会提供
※Equityは個々に合わせた支援をする考え方で、Equality(平等)とは異なります。 - Inclusion:一人ひとりの多様性が認められ、誰もが組織に貢献できる状態
セッション内容
セッションはメンターシップ、スポンサーシップの違いについて、コミュニティ構築に関する内容です。
女性エンジニア女性向けの内容ということもあり、
参加者の多くを女性が占めていましたが、男性の姿もチラホラ見られました。
これだけ多くの女性が集うと迫力があり、会場から溢れるエネルギーを肌で感じます。
登壇者の方々はリラックスした雰囲気でお話をしてくださいました。
セッション終了後
セッション終了後には複数の参加者がフランクに話しかけてくださり、
どこの国から参加しているのか、どんな仕事をしているのか等の雑談タイムとなりました。
その中で「この後はランチョンミーティングが開催されるよ!」と教えてくれました。(*5)
予約なしで誰でも参加できるとのことでしたが、
英語力やディスカッション力に自信がなく尻込みしてしまい、
結局は参加できなかったことが心残りです。
次回参加する機会があれば、英語力やディスカッション力を磨いてリベンジしたいと思います。
*5) ACT046 | AWS Women of the Cloud networking luncheon
まとめ
メンターシップという言葉は日本でも最近よく聞きますが、
今回のセッションでスポンサーシップという言葉を初めて知りました。
“my superpower is connecting with people.”という言葉が印象的です。
様々な文化やバックグラウンドを持った人々とつながり、対話を通じて文化の違いについて学び続け、同時にその過程を楽しまれている姿に感銘を受けました。
最後にセッション内で個人的に素敵だと思った言葉を紹介します。
この言葉を聞いて、まずは自分の周りから少しずつ行動を起こしていきたい!と思えました。
“You have a place in the world, you have a superpower,
You have a talent that needs to be celebrated.”
(あなたには世界に居場所があり、スーパーパワーがあり、称賛されるべき才能がある)