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コラム「現場とIT」リフトの相談がCOBOLの話に!?

クラウドリフトのご相談から、COBOLなどのレガシーシステムの話にまで発展した事例をお伝えします。

はじめに

当社ではAWS活用に関するサービスにこのところ注力していることもあり、AWSへのクラウドリフトやクラウドシフトに関するご相談をいただくことも多くなってきています。今回は単純なクラウドリフトのご相談から始まって、COBOLなどのレガシーシステムの話にまで発展した事例をお伝えします。

クラウドリフトのご相談

「AWSに移行したいのですが」というEC2への単純移行(リフト)のご相談に対して、よりよいご提案に向けてお客様と何度か打合せを重ねる中で「実は、他にも古いシステムが残ってまして・・・」と苦渋の顔でお話しいただくことがあります。

そのお客様はこれまでにも大手SIerやAWSパートナー各社などクラウド環境構築・移行を得意としているベンダーさんへ相談をしたことはあるそうです。AWSに関するマネージドサービス活用の技術提案はしてもらったそうですが、いわゆるレガシー系の現行システムの話となると全く違う技術領域ということもあり、なかなか積極的な提案を受けることはなかったとのことでした。

新しい技術やサービスを追求してビジネス展開をしているクラウド関連企業は多い反面、対極にあるような旧時代のシステム、特にメインフレームやオフコン系のレガシーITにも精通する会社は、そう多くはありません。レガシーシステムの保守・運用を中心にサービス展開をしているベンダーは多数あるものの、新しい技術とレガシー系システムの二刀流のベンダーはほとんどないのが現状です。。

ここからは若干、手前味噌な宣伝めいた話になってしまいますが、当社では30年以上にわたってIBM・富士通・NECといったメインフレーム、AS400をはじめとしたオフコンから、商用UNIXやwindowsレガシーと呼ばれるオープン系まで、様々な環境のマイグレーションを手掛けてきました。その流れの延長線上として、近年ではAWSをはじめとしたクラウド基盤への移行にもサービスを広げてきた背景もあり、さきほどの「実は・・・」のあとに出てくる言葉にも、ご相談に柔軟に対応して提案することができたというわけです。

レガシーシステム刷新するにあたって、マイグレーションやスクラッチ開発による全面再構築ではなく、ERPを導入するプロジェクトにおいても、(本来、ERPを選択され、マイグレーションを選択しないお客様においては、マイグレーションを得意とする当社にお声がかかることはないように思われがちですが)、ご相談いただくケースもあります。これは、もとの基幹システムと密に連携していた周辺系のサブシステムが持つ機能が、そのお客様独自の業務であったりすることにより、ERPの標準機能には無い場合、あるいはアドオン開発をすると、とてつもなく工数がかかる(移行費用が高額になる)ことがよくあります。この場合、COBOL等で開発されたレガシーシステムの「一部を流用」することで対応が可能になるケースもあります。

お客様固有のビジネスの流れの細部では従来のレガシーITをうまく活用しないと対応できないことや、対応できたとしても工期・コスト・パフォーマンスが課題になることがあります。【レガシーシステムからは完全脱却】ではなく、【柔軟に既存システムも活用(再利用)する】という発想を持つことで再構築のコストや難易度を抑えることも可能になります。わたしたちはこれを、古くなった住宅を、単純に全面的に建て替えるのではなく、たとえばキッチンやお風呂といった水回りユニットを新品に入れ替え、一方でこの床の間は残すといったリノベーションに例えて、「ITリノベーション」と呼んでいます。

COBOLシステムの刷新

さきほどのお客様のご相談に話を戻します。最初のご相談は、既存のオンプレミス環境からクラウドの仮想環境へ全体を移行する内容(リフト)でした。提案に向けた打合せが進むにつれて長年使ってきたCOBOLシステムを、どうやって再構築していくか、という要件が加わりました。最終的には当社からは他のCOBOL刷新事例など踏まえたご提案をさせていただくことになりました。

お客様からはクラウド移行に関する提案とあわせてレガシーシステム移行の提案も網羅してもらいありがたい、とのお言葉をいただいたこともあり、最先端ITとレガシーITの両方を提案できるからこそお客様のお役に立てるケースもある、と当社の立ち位置を再認識しました。

COBOLがメイン開発言語である従来システムを移行・刷新する手段としては、

1.COBOLソースから、変換ツールを用いて単純にオープンCOBOLへ変換刷新

2.COBOLソースから、変換ツールを用いて、java環境へ変換刷新

3.COBOLソースから、仕様を書き出すことにより、java環境でスクラッチ再構築

4.COBOLソースから、ツールで仕様抽出して設計書を生成し、ETLツールで再構築

などの方法があります。 それぞれにコスト・期間・今後などの面で、メリット・デメリットがあります。コストや期間に関するお客様のIT投資の事情がある場合も多いですが、レガシーITに関する課題をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。

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制定日 2005年4月1日
改定日 2011年10月1日
株式会社 システムズ
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