1年でAWS認定を全冠達成。2022 APN ALL AWS Certifications Engineersになるための方法
片岡と申します。1年間でAWS認定11種(2022/03/31時点)を全冠達成し、「2022 APN ALL AWS Certifications Engineers」に選出頂きました。全取得達成までの経緯や学習法を、振り返りたいと思います。取得を目指す方の参考になれれば幸いです。
はじめに
こんにちは。片岡と申します。タイトルの通り、1年間でAWS認定11種(2022/03/31時点)を全冠達成し、めでたく「2022 APN ALL AWS Certifications Engineers」に選出いただきました。今回は全取得達成までの経緯や学習法について、振り返っていきたいと思います。これから取得を目指していく方々の参考になれば幸いです。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/2022-apn-all-aws-certifications-engineers/
AWS認定について
こういった記事をご覧の方には、説明不要かもしれませんがAWS認定について軽く触れたいと思います。AWS認定はクラウドサービスで大きなシェアを誇るAWSが提供する2022/03/31時点全11種類の資格試験です。(4/26に配信されたSAP on AWS – Specialityを含めると全12種)下の図の通り、レベル毎に大きく4つのグループに分かれています。
知識レベルについて
学習をはじめた時点では、AWS未経験からスタートしています。また、データ分析や機械学習については一切触れてこなかったため、こちらは基礎から学習しました。
取得経歴
取得日程は下表の通りです。合格ラインは750です。
最初の合格から全冠までは1年ですが、取組自体は2年です。最初のSAAで一度不合格になった際に一度諦めてます。(笑)
認定によっては難易度が高くばらつきはありますが、最初のSAA以降は大まかに1週間から1ヵ月程度の学習で取得できました。Solutions Architect – Professionalはなかなか合格できる気がしなかったので、モチベーションを保つためにSecurity – SpecialtyとData Analytics – Specialtyを間に挟んでいます。
学習方法
認定毎に多少差異はありますが、共通的に実施したことをまとめます。
AWS公式ガイド(重要度:低)
AWSから公開されている試験範囲等を記載したガイドです。始める前に心構え的なものを整えるために毎回読んでました。他対策でも大まかには把握できるので、あまり必要はないかもしれません。(例でSAA、以下リンクのページ下段にリンク)
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/
公式無料トレーニングルーム(Exam Readiness)(重要度:中)
AWS公式から提供されている無料のeラーニングです。内容はAWS公式ガイドと同じく試験内容や傾向について、説明頂けます。カリキュラム中にサンプル問題が含まれています。(AWS Skill Builderを利用するには、サインインまたはサインアップが必要です。)
AWS公式サンプル問題集(重要度:中)
AWS公式から各認定毎に15問サンプル問題として出題されています。類似した問題が出る可能性は低いかもしれません。(例でSAA、以下リンクのページ下段にリンク)
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/
認定対応書籍(重要度:高)
認定によっては書籍がないものもありますが、あるものは最低1冊購入しました。基本的に問題集もついているのでお得です。
ちなみにアソシエイトレベルは教本を3冊程度揃えましたが、リックテレコム社の3種教本が
整理されていて一番見やすく感じました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07TT1N73K/ref=kinw_dp_ke
公式模擬試験(重要度:高)
最近無料になり、全ての認定で20問の公式の模擬試験が受けられます。解説も丁寧です。(AWS Skill Builderを利用するには、サインインまたはサインアップが必要です。)
Webサービス学習&問題集(重要度:高)
- Udemy/Coursera
学習教材や問題集が用意されています。基本的に英語なので、Google翻訳で確認していました。
定期的にセールになるので、セールになっていなければ待ちましょう。
- 「WEB問題集で学習しよう」
上記とは異なり日本語の問題集です。認定によって問題数の上下が広いですが
認定によってはこれだけで合格できるかと思います。
実機演習(重要度:高)
各認定試験毎で出題される主要なサービスについては、実際にAWSアカウント上で触りました。
実機を利用したAWS公式のチュートリアルも利用することで全体像がつかみやすくなります。
公式BlackBelt(重要度:中)
AWS公式のオンラインセミナーです。各サービス別で内容がまとまっているので、理解できていないサービスや各認定の重点サービスで利用しました。他対策はテキストが多いため、気分転換にもなります。
https://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/aws-jp-webinar-service-cut/
公式ドキュメント(重要度:中)
BlackBelt同様に重点サービスを個別で確認しました。対象サービスの「よくある質問」は読んでおいた方がいいように思います。リンクはEC2の例です。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/concepts.html
https://aws.amazon.com/jp/ec2/faqs/
受験期等のブログ確認(重要度:中)
学習前に色々な方が記事に残されているので確認しました。リンクはよく話題に挙がるJayendra’s Blogです。
難易度
個人的に感じた認定別の難易度は以下の通りです。
筆者は機械学習やデータ分析がからっきしだったので、難易度が高めに感じました。
Tips
試験時の注意点
最近は改善されているようですが、問題文の日本語が機械翻訳で崩れた文章になっていることがあります。文章が理解できない場合は英文を確認しましょう。
複数認定取得の際の受験順について
基本的には、受験者にとって簡単なものから取得することをオススメします。全ての認定で合格時の特典として、次回認定受験時の受験料が半額になる特典が付与されます。
受験料自体が12,000円~33,000円と高額なので、富豪の方や時間がない方でなければ、まずはCLFから受験されるのが良いかと思います。
自宅受験について
AWS認定の試験地ですが、試験センターまたは自宅での受験が可能です。私はCLF以外全て自宅で受験しました。試験官の言語(英語/日本語)も選べますが、英語の受け答えがあやしいので、日本語試験官を希望していました。ただ日本語試験官の母数が少ないのか、土曜受験で予定を組もうとすると数週間先まで空いてなかったりします。しかし、試験開始の24時間前まで日程変更が自由にできるため、2日前に日程変更される方が多いのか、木曜日前後で週末の土曜日に予定をいれることができるようになります。ニッチなニーズかもしれませんが、週末に自宅で受験されたい方は一旦スケジュールを入れておいて学習を進め、合格ラインに達したタイミングで日程変更することをオススメします。
まとめ
今回「2022 APN ALL AWS Certifications Engineers」に選出頂けましたので記事を掲載させて頂きました。認定取得で各分野の学習を通じて、大きく成長できたと感じています。
弊社のようにパートナー企業に所属されている方は例年通りであれば来年も表彰がされると思いますので、挑戦してみてはいかがでしょうか。