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AMOサービスで自社のレガシーシステムを改善した事例まとめ

次々と寄せられる問い合わせや突発的なシステム障害の対応に終われ、気づいたら1日が終わってしまう。そんな運用・保守業務で手一杯になっていないでしょうか。「なんとかしたい」と思っていても社内にシステムを改善する知識やノウハウが十分になく、一体どこから手を付けたら良いのかわからなくなってしまう現状も少なくありません。

こうしたシステムに関する困りごとを解決する手段として注目されているのが、AMO(Application Management Outsourcing)サービスです。

当社では、レガシーシステムのマイグレーション案件と並行して、既存システムの保守・運用を包括的に支援する「AMO(Application Management Outsourcing)サービス」を提供しています。

その多くは自社開発システムではなく、他社ベンダーが構築したシステムの保守を途中から引き継ぐ形ではじまります。本記事では、実際のプロジェクトにおいて、どんな価値を提供しているのか、いくつかの事例をご紹介します。

AMOサービスとは?

AMOサービスとは、企業が使っている業務アプリケーションについて、「運用・保守」に加え、「継続的な改善や機能追加」まで外部パートナーに任せるサービスです。

AMOサービスとはどのようなものか

主な内容は次の通りです。
・問い合わせ・障害対応
・軽微な改修・設定変更(帳票修正、項目追加など)
・法改正・業務変更に伴う機能追加
・性能改善や運用効率化の提案・実装
・アプリ資産の可視化・改善計画の策定
ポイントは「アプリケーションに特化して、維持と改善をまとめて任せられる」ことです。

システムの保守業務との違い

一般的なシステム保守は「現状を安定稼働させること」が目的です。
・障害対応、復旧
・パッチ適用、定期メンテナンス
・ハードウェア/OS/ミドルウェアの保守
一方、AMOサービスは「安定稼働+業務に合わせた改善」がセットです。
・止まらないよう守る(保守)
・使いやすく・効率よくなるよう変えていく(改善)
「壊れないよう見張る」のが保守、「見張りながら、もっと使えるよう一緒に育てる」のがAMO、とイメージすると分かりやすいです。

なぜAMOサービスが求められているのか

・担当者の退職・異動で、内製・個別開発システムがブラックボックス化している
・社内エンジニアが不足し、新規開発やDXと運用保守を両立しづらい
・長年使い続けて複雑化したレガシーシステムを段階的に整理したい
・法改正やビジネス変更が多く、システム改修のスピードが追いつかない

このため、「既存アプリを安全に動かしながら、外部パートナーと一緒に賢く進化させていく」
AMOサービスへのニーズが高まっています。

※AMOサービスについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。
主要事業に集中するための「AMOサービス」という選択
https://tech.systems-inc.com/column/detail/data-10331/

物流業向け基幹システムの事例:マイグレーションと継続保守の実施

ここからは、当社が実際にAMOサービスを提供して、企業の課題を解決した例をご紹介します。まずは物流業を営む企業で、販売管理・基幹業務システムを改善した例です。

システム概要

業種:物流業
対象:販売管理・基幹業務システム
利用ユーザー数:数百ユーザー(勤怠等も含めると、ほぼ全従業員が利用)
技術:intra-mart 等

こちらの事例の企業が当社にAMOサービスを依頼したが参画したのは、元のベンダーが保守業務から撤退してしまったことがきっかけでした。きっかけは、元のベンダーによる保守からの撤退でした。
まず既存環境の保守を引き継ぎつつ、老朽化が進んでいたシステムをマイグレーションしました。その後も継続して当社が保守を担当しています。

日常保守と制度改正対応

日々の保守では、次のような対応を行っています。

法改正対応

  • インボイス制度対応
  • 勤怠制度変更へのシステム対応

軽微な改修・チューニング

  • 入力チェックの追加・修正
  • 画面表示項目の微調整 など

大規模な機能追加は少ないものの、法改正への対応と利便性の向上を実現し、長期稼働する基幹システムの安定運用に寄与しています。

運用周辺の支援例

こちらの事例ではシステム単体の保守だけにとどまらず、支援先が使用するPC約90台を入れ替えもサポートしました。運用業務の現場の手が回りにくい領域の支援も当社ではおこなっています。

金融系カード会社の社内業務システムの事例:システム保守とAWSリフト、改善要望の実施

システム概要

業種:金融業(カード)
対象:社内業務システム(VB.NET)
利用ユーザー数:数百~約200ユーザー規模
利用形態:シンクライアント(Citrix / 代替製品)+AWS

続いては、金融系の企業で使われているシステムでAMOサービスを実施した事例をご紹介します。今回紹介するシステムは、元々別のベンダーが構築・保守していました。当社は保守から参画し、VB.NETマイグレーション後も継続してAMOサービスを提供しています。

AWSへのサーバリフト

社内インフラのクラウド化に合わせて、以下のようなAWSリフト支援を行いました。

  • ファイルサーバ・Active Directory 等のサーバ群のAWS移行
  • 社内ネットワークとAWS間の接続設計・ファイアウォール設定支援
  • ネットワーク構成変更に伴うアプリケーション影響調査

こちらの企業は「元々システムを運用していた前のベンダーにネットワークのことを頼むと、対応してくれるまでにすごく時間がかかるので困っている」というお悩みを抱えていました。

現場からの改善要望リスト(45件)

企業のエンドユーザーからは多くの要望が寄せられました。その数全部で45件です。

▼要望の一例

  • 画面操作性向上
  • 情報表示項目の追加
  • データ検索・絞り込み機能の強化

こうした「やりたいことリスト」の中から重要度や優先度が高い要望を整理し、着手いたしました。

▼全体の流れ

  • 優先順位付け
  • スコープ定義(保守内/保守外)
  • 小分けした改善プロジェクトとしての提案

シンクライアントのコスト最適化

こちらの企業ではCitrix(アメリカの Citrix Systems 社が提供する「仮想デスクトップ/アプリケーション配信」のための製品群・技術の総称です)を利用していたものの、ユーザー数が増えるにつれてライセンスコストが課題となり、

  • Citrixバージョンアップ
  • 比較的安価な代替製品(例:Parallels系)の導入

といった複数案を比較検討していました。今回は検討の末に比較的安価な代替製品の導入を行いました。
なお、ユーザー数規模によっては、「既存Citrixのバージョンアップの方がトータルコストが安い」ケースもあり、別のお客様へはCitrix継続+バージョンアップを提案しています。お客様ごとの事情に合わせて最適な選択肢を提案できるのが、当社の強みでもあります。

製造業A社の事例:生産管理システムとBOM(部品表)機能の強化

システム概要

業種:製造業(精密機器等)
対象:生産管理システム(VB.NET)
利用ユーザー数:200~250ユーザー規模
利用形態:シンクライアント(Citrix)+クラウド混在

続いてご紹介するのは、当社がマイグレーション(VBからVB.NET等)を担当し、公開後は別ベンダーから保守を引き継いだAMOサービス提供の事例です。

BOM機能の拡張と他システム連携

今回の事例の主なテーマは、BOM(Bill Of Materials)機能の拡張です。

  • ERP(例:SAP)との連携に耐えうるBOM構造への見直し
  • 構成変更タイミングの管理機能追加 ※「この日付以降は新構成で生産」などの切り替えロジック
  • 安全在庫の引き継ぎ・再設定を機械的に行えるような機能追加

従来は人手で行っていた構成切り替えに伴う調整作業をシステム側で自動化・半自動化することで、設定ミスの防止や作業時間の短縮、将来的な他システム連携のしやすさ向上などを図りました。

運用周辺の支援例

システム単体の保守にとどまらず、運用現場の手が回りにくい領域も合わせてサポートを行いました。

▼具体的な支援例

  • Citrixバージョンアップの検討・実施
  • Windows Update適用時の動作検証

製造業B社の事例:マイグレーション後の保守とマルウェア対策、バックアップ強化

システム概要

業種:製造業
対象:生産管理システム(VB.NET)
利用ユーザー数:200~300ユーザー規模
利用形態:シンクライアント(Citrix)

続いては、当社が別ベンダーから保守を引き継いでAMOサービスを提供した事例です。

日常保守+データ登録・修正支援

別ベンダーから保守を引き継いだ後、日常業務では以下のようなことを行いました。

  • 不具合調査・改修(保守範囲)
  • マスタデータの一括登録・データ修正支援
  • 拠点追加に伴うシステム改修 など

特に拠点追加に伴うシステム改修では、単なるマスター追加ではなく、「プログラム内部で拠点コードを固定的に持っている」古い部分が混在していることもあり、影響調査や設計見直しを含めた改修を行いました。

Citrix環境のバージョンアップ

今回の事例の企業で使用していたシステムは、老朽化したCitrix環境がサポート外バージョンとなっていたため、有償対応として、

  • Citrixバージョンアップ作業
  • ライセンス再設計(複数年契約含む)
  • 動作検証・切り替え支援

を実施しました。過去に当社が担当した案件(金融系)と比較し、ユーザー数規模・ライセンス体系を踏まえた結果、こちらではCitrix継続+バージョンアップが最適と判断し、コストと今後の運用性のバランスを取った提案を行いました。

マルウェア対策とバックアップ戦略の再設計

こちらの事例では、マルウェア対策とバックアップ戦略の見直しも行いました。近年、こうした要望を依頼するユーザー企業は多くなっています。

  • Windows Updateやセキュリティパッチをどこまで/どう当てるのか
  • パッチ適用前の動作検証をどう行うか
  • ランサムウェア等に備え、どの程度の期間・世代のバックアップをどう保管するか
  • バックアップデータを、オンライン環境から切り離して保管できる仕組みが必要 など

当社では、例えばAWS環境の場合、

  • セキュリティパッチに絞って適用する方針
  • AWSのセキュリティ・パッチ管理サービスの活用

といったクラウドのネイティブ機能を活用したソリューションを組み合わせて、ご提案・実装しています。

AMOサービスに興味がある方はぜひ一度ご連絡ください

今回は当社が過去に実施したAMOサービス提供の事例を簡単にご紹介しました。記事でご紹介したように、当社のAMOサービスは、

  • 他社ベンダーが構築したレガシーシステムの「途中からの保守巻き取り」
  • VB6/古い.NET からのマイグレーションと、その後の継続保守
  • Citrix 等のシンクライアントやAWSリフトを含む基盤・セキュリティ対応
  • 現場の「やりたいことリスト」を起点とした、業務改善の継続支援

といった様々な取り組みに対応している点が特徴です。

システムは「開発」して終わりではありません。「維持・改善・守る」部分を任せられるパートナーの存在が、これまで以上に重要になっています。

当社は、既存ベンダーとの並走期間を設けるなどして、ユーザー企業の負担を抑えつつ、安心して保守・運用をお任せいただける体制づくりに努めています。
既存システムのお悩みがあれば、開発前でも運用中でも、どのタイミングでも構いません。「今のシステムを、これからどう守り、どう変えていくべきか」を一緒に考えるところから、ご支援いたします。

本記事でご紹介したAMOサービスの詳細については、こちらのページをご覧ください。
https://www.systems-inc.co.jp/services/amo/

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