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他社製レガシーシステムを「途中から守る」 AMOサービス事例:保守移管・マイグレーション・運用改善

当社では、レガシーシステムのマイグレーション案件と並行して、既存システムの保守・運用を包括的に支援する「AMO(Application Management Outsourcing)サービス」を提供しています。

その多くは自社開発システムではなく、他社ベンダーが構築したシステムの保守を途中から引き継ぐ形ではじまります。本記事では、実際のプロジェクトにおいて、どんな価値を提供しているのか、いくつかの事例をご紹介します。

※AMOサービスについては前回のブログをご参照ください
主要事業に集中するための「AMOサービス」という選択
https://tech.systems-inc.com/column/detail/data-10331/

物流業向け基幹システム:マイグレーション+継続保守の事例

システム概要

業種:物流業
対象:販売管理・基幹業務システム
利用人数:数百ユーザー(勤怠等も含めると、ほぼ全従業員が利用)
技術:intra-mart 等

当社が参画したきっかけは、元のベンダーによる保守からの撤退でした。
まず既存環境の保守を引き継ぎつつ、老朽化が進んでいたシステムをマイグレーションしました。その後、継続して保守を担当しています。

日常保守と制度改正対応

日々の保守では、次のような対応を行っています。

法改正対応

  • インボイス制度対応
  • 勤怠制度変更へのシステム対応

軽微な改修・チューニング

  • 入力チェックの追加・修正
  • 画面表示項目の微調整 など

大規模な機能追加は少ないものの、「法対応+小さな利便性向上」を継続的に支えることで、長期稼働する基幹システムの安定運用に寄与しています。

運用周辺の支援例

システム単体の保守にとどまらず、

  • クライアントPCの入れ替え支援(例:90台規模)

など、運用現場の手が回りにくい領域も合わせてサポートしています。

金融系カード会社:システム保守+AWSリフト+改善要望リスト

システム概要

業種:金融(カード)
対象:社内業務システム(VB.NET)
利用ユーザー数:数百~約200ユーザー規模
利用形態:シンクライアント(Citrix / 代替製品)+AWS

元々は別ベンダーが構築・保守していたシステムです。当社は保守から参画し、VB.NETマイグレーション後も継続してAMOサービスを提供しています。

AWSへのサーバリフト

社内インフラのクラウド化に合わせて、以下のようなAWSリフト支援も予定しています。

  • ファイルサーバ・Active Directory 等のサーバ群のAWS移行
  • 社内ネットワークとAWS間の接続設計・ファイアウォール設定支援
  • ネットワーク構成変更に伴うアプリケーション影響調査

元のベンダーにネットワークのことを頼むと、対応してくれるまでにすごく時間がかかるので困っている、というお悩みがあり、「アプリもネットワークもまとめて相談できる窓口」として当社が期待されたケースです。

現場からの改善要望リスト(45件)

エンドユーザーから

  • 画面操作性向上
  • 情報表示項目の追加
  • データ検索・絞り込み機能の強化

など、45件に及ぶ要望リストが上がっています。
すべてに着手できているわけではありませんが、こうした「やりたいことリスト」を整理し、

  • 優先順位付け
  • スコープ定義(保守内/保守外)
  • 小分けした改善プロジェクトとしての提案

といった形で、継続的な業務改善を支援しています。

シンクライアントのコスト最適化

カード会社様では、従来Citrixを利用していたものの、ユーザー数が増えるにつれてライセンスコストが課題となり、

  • Citrixバージョンアップ
  • 比較的安価な代替製品(例:Parallels系)の導入

といった複数案を比較検討していました。今回は比較的安価な代替製品の導入を行いましたが、ユーザー数規模によっては、「既存Citrixのバージョンアップの方がトータルコストが安い」ケースもあり、別のお客様へはCitrix継続+バージョンアップを提案しているなど、お客様ごとの事情に合わせて最適な選択肢をご提示しています。

製造業A社:生産管理システム+BOM(部品表)機能の強化

システム概要

業種:製造業(精密機器等)
対象:生産管理システム(VB.NET)
利用ユーザー数:200~250ユーザー規模
利用形態:シンクライアント(Citrix)+クラウド混在

当社がマイグレーション(VBからVB.NET等)を担当し、公開後は別ベンダーから保守を引き継いでAMOサービスを提供しています。

BOM機能の拡張と他システム連携

直近の主なテーマは、BOM機能の拡張です。

  • ERP(例:SAP)との連携に耐えうるBOM構造への見直し
  • 構成変更タイミングの管理機能追加 ※「この日付以降は新構成で生産」などの切り替えロジック
  • 安全在庫の引き継ぎ・再設定を機械的に行えるような機能追加

従来は人手で行っていた構成切り替えに伴う調整作業を、システム側で自動化・半自動化することで、

  • 設定ミスの防止
  • 作業時間の短縮
  • 将来的な他システム連携のしやすさ向上

を図っています。

運用周辺の支援例

システム単体の保守にとどまらず、

  • Citrixバージョンアップの検討・実施
  • Windows Update適用時の動作検証

など、運用現場の手が回りにくい領域も合わせてサポートしています。

製造業B社:マイグレーション後の保守+マルウェア対策・バックアップ強化

システム概要

業種:製造業
対象:生産管理システム(VB.NET)
利用ユーザー数:200~300ユーザー規模

当社が別ベンダーから保守を引き継いでAMOサービスを提供しています。

日常保守+データ登録・修正支援

日常の保守では、

  • 不具合調査・改修(保守範囲)
  • マスタデータの一括登録・データ修正支援
  • 拠点追加に伴うシステム改修 など

を行っています。特に拠点追加のようなケースでは、単なるマスター追加ではなく、「プログラム内部で拠点コードを固定的に持っている」古い部分が混在していることもあり、影響調査や設計見直しを含めた改修が必要となります。

Citrix環境のバージョンアップ

老朽化したCitrix環境がサポート外バージョンとなっていたため、有償対応として、

  • Citrixバージョンアップ作業
  • ライセンス再設計(複数年契約含む)
  • 動作検証・切り替え支援

を実施しました。別案件(金融系)と比較し、ユーザー数規模・ライセンス体系を踏まえた結果、こちらではCitrix継続+バージョンアップが最適と判断し、コストと今後の運用性のバランスを取った提案を行っています。

マルウェア対策とバックアップ戦略の再設計

近年、ユーザー企業からの問い合わせとして増えているのが、マルウェア対策とバックアップ戦略の見直しです。

  • Windows Updateやセキュリティパッチをどこまで/どう当てるのか
  • パッチ適用前の動作検証をどう行うか
  • ランサムウェア等に備え、どの程度の期間・世代のバックアップをどう保管するか
  • バックアップデータを、オンライン環境から切り離して保管できる仕組みが必要 など

当社では、例えばAWS環境の場合、

  • セキュリティパッチに絞って適用する方針
  • AWSのセキュリティ・パッチ管理サービスの活用

といったクラウドのネイティブ機能を活用したソリューションを組み合わせて、ご提案・実装しています。

まとめ

本記事でご紹介したように、当社のAMOサービスは、

  • 他社ベンダーが構築したレガシーシステムの「途中からの保守巻き取り」
  • VB6/古い.NET からのマイグレーションと、その後の継続保守
  • Citrix 等のシンクライアントやAWSリフトを含む基盤・セキュリティ対応
  • 現場の「やりたいことリスト」を起点とした、業務改善の継続支援

といった様々な取り組みに対応している点が特徴です。

「開発」だけでなく「維持・改善・守る」部分を任せられるパートナーの存在が、これまで以上に重要になっています。

当社は、既存ベンダーとの並走期間を設けるなどして、ユーザー企業の負担を抑えつつ、安心して保守・運用をお任せいただける体制づくりに努めています。
既存システムのお悩みがあれば、どのタイミングでも構いません。「今のシステムを、これからどう守り、どう変えていくべきか」を一緒に考えるところから、ご支援いたします。

本記事でご紹介したAMOサービスの詳細については、こちらのページをご覧ください。
https://www.systems-inc.co.jp/services/amo/

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