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NFTとは?デジタルデータがビジネスになる特徴や仕組み

DX
2022/11/29(初回公開日:2022/11/29)

はじめに

最近、NFT(エヌエフティー、non-fungible token)が注目されています。
すでに、アートやゲームなどの分野で活用されているので、ご存知の方も多いかもしれません。今回は、そんなNFTを、システムズ目線でお伝えします。

NFTとは

まず、NFTとは、「Non-Fungible Token」の頭文字を取ったもので、日本語では「非代替性トークン」という意味を持つ「偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ」のことです。

NFTの特徴

それでは、なぜ今NFTが注目されているのでしょうか?
それは、デジタルデータに唯一無二の価値を持たせることが可能になったことが大きな要因だと思います。

なぜなら、今までのデジタルデータは、コピーや複製が容易にできてしまうことが大きな問題でした。しかし、ブロックチェーン技術を取り入れたNFTの登場により、デジタルデータに紐づくNFTを発行すれば世界に一つだけのデジタルデータであることを証明することが可能になりました。

つまり、この複製が出来ないデジタルデータは、まるで現物の絵画のように、替えが効かない資産としての希少価値をもたらすことができます。

そして、「希少性」の高さは「珍しさ」を生み出し、大きな注目を集めます。この珍しさこそが一部のコレクターの「収集欲」を掻き立たせ、ますますNFTの注目度を高めることにも繋がります。

そんなこともあり、NFTの市場規模は年々拡大しています。NFTが誕生した2017年は約33億でしたが、2021年には約710億と、20倍以上にもなっています。

NFTの活用

市場規模拡大のきっかけとなったのは、Twitter創業者のジャック・ドーシー氏の出品した世界初ツイートのNFTが291万ドルで落札されたことや、アメリカのデジタルアーティストBeeple氏のNFTアート「Everydays: The First 5000 Days」が約75億円で落札されたことではないでしょうか。

市場規模拡大からも読み取れるように、今後はアート分野だけでなく、様々な分野でもNFTの将来性が期待されています。

例えば、不動産分野では、仮想空間「メタバース」を用いたコンテンツがより充実してくると予想され、土地や物件のNFT化を図っています。

また、「香取慎吾NFTアートチャリティプロジェクト」は、NFT拡大にとって、とても興味深い取り組みで、チャリティに参加し募金を行った方に対して香取慎吾作の壁画が「NFTアート」として付与される仕組みとなっています。

寄付金は公益財団法人日本財団パラスポーツサポートセンターに寄付され、パラスポーツの支援に繋がりました。

そして、他にも、各NFTアートにはシリアルナンバーが割り当てられる為、世界で一つの作品となり、受け取った方々の「唯一無二の宝物」になることでしょう。
このように各分野を掛け合わせた取り組みにより、NFTの今後の拡大がますます期待されます。

しかし、拡大が期待される一方で、希少価値だからと言っても、作品を手に入れたあとは安泰と言うわけではありません。

先程のジャック・ドーシー氏の出品は、2022年4月に、世界最大規模のNFTマーケットプレイスOpenSeaに出品されましたが、最高入札額は280ドルという結果でした。つまり、事実上、99%の下落となってしまいました。

NFTは必ず値上がりするようなものではなく、値下がりするリスクもあることを理解することが重要です。さらに、売買されるということは、売りたいときに、買い手が必ず現れるとは限りません。すぐに売買できないリスクがあることを理解する必要があります。

おわりに

システムズでも、まだまだ、アイデアベースの案件も多いですが、ゴルフなどのスポーツ業界、教育業界、自治体など、新しい視点で、NFTを活用したビジネスを手掛け始めています。

もちろん、メリットだけでなく、デメリットも含めて、社内だけでなく、お客様ともディスカッションを重ねています。

しかし、デジタル社会の実現に向けて、NFTは重要な役割を担うと思います。是非、ブロックチェーン、Web3と合わせて、NFTの動向にもアンテナを張っていきましょう!

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