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マイグレーションコストを大幅に削減する「クローン分析」とは?

2022.2.7(更新日:2022.6.2)

多くのお客様が気にすること、それは、マイグレーションのコストに関することです。今回は、そんなマイグレーションコストを大幅に削減する「クローン分析」について、お伝えします。

まず、マイグレーションに限らず、ビジネスで重要なのは現状分析です。我々マイグレーションベンダーは、レガシーシステムを移行する際にはまず現行資産の棚卸しを行います。

・システム内に存在する各種資産の一覧
・ソースコードの解析と資産一覧との突合せによる不足資産、未使用資産の一覧
・ソースコードを比較し内容が重複している資産の一覧
・JOB(JCL)内のファイルの繋がりや実行するプログラムの構成を表すJOBフロー図
・プログラムと画面、帳票、入出力ファイルの関係を表すプログラム関連図

これらの整理・分析をすることで、不要な資産、不足している資産を洗い出すことが出来ます。

さらに、ソースコードから導き出す静的な解析に加えて、直近1年の稼働ログ(動的情報)との紐づけを行うことで、実際に稼働している資産のみを抽出することが出来ます。我々の経験ではこれらの棚卸しを通じて移行対象資産を全体の60~70%程度までスリム化することが出来ます。

移行対象がスリム化出来れば、マイグレーションの変換工数・テスト工数を削減できますので、マイグレーションにおいては非常に重要なフェーズです。

そして、我々はこの一般的な棚卸しに加え、業務視点にまで入り込んで棚卸しを行い、更なる資産のスリム化を行っています。その中心になる技術、それが「クローン分析」なのです。

ほとんどの企業は、長い歴史の中で新たな工場展開や取引先拡大を続けてきました。多くの基幹システムは、それらに対応するべく新工場用にシステムを複製したり、新規の取引先用の新たなインターフェイスを追加したりと、類似した機能が複製されてきました。その結果、基幹システムは一部修正を加えた類似するサブシステムによって肥大化していきます。

クローン分析は、コピーで増幅していったシステムの類似性に注目し、ある一定の閾値(類似率90%など)以上の類似性を持つサブシステム群と、そうでないサブシステム群を分類することが可能になります。

ある物流企業では、5拠点に類似したシステムが入っており、総資産はコピー元となったシステムの6倍以上にまで膨れ上がっていました。従来の静的・動的解析の棚卸しでは、この6倍に膨れ上がった資産すべてを移行対象とすること以外に選択肢はありませんでした。この状態で、マイグレーションを実施すると、とんでもない金額になってしまいます。

しかし、クローン分析することでコピー元のシステムと、類似性のあるサブシステムを分類することが可能となり、コピー元のシステム+差異プログラムのみをマイグレーション対象とすることで、大幅なコスト削減( 変換工数・テスト工数)を実現できたのです。

また、バリエーションのある帳票出力や取引先に関わるシステムの場合は、クローン分析で類似性が把握できても単純に削減対象にすることは出来ません。

しかし、機能同士の類似性は把握できていますので、比較検証テストフェーズでは、類似性のあるシステムとしてテスト生産性を高く見積もることが可能となり、「生産性向上=安価にマイグレーションを提供」を可能にします。

マイグレーションを相談したら、想像以上に高額の見積が出てきたとか、肥大化したシステムなどをなんとかしたいとか、クローン分析にご興味のあるお客様はぜひお問い合わせください!