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物流倉庫業務の課題を解決する「倉庫管理リノベーション」

2021.12.13(更新日:2022.5.27)

はじめに

デジタル化の推進や労働力不足、新型コロナウイルスへの対応など、物流業界を取り巻く環境は厳しい状況が続いています。また、国交省や内閣府が掲げている物流標準化や労働力不足等の課題にも早急に取り組まねばなりません。
今回のコラムでは、こうした課題解決に資する当社の「倉庫管理リノベーションサービス」の概要や改善事例を紹介します。

急務となる物流倉庫業務の課題解決

我が国の物流業界は、市場規模約24兆円を占める一大産業です。しかし、近年、トラックドライバーの高齢化により今後ますます深刻化すると予測される労働力の不足をはじめ、積載効率の低下、物流施設に求められる多機能化、分散化、倉庫における保管機能の重要性の高まりなど、多くの課題が顕在化しています。加えて、新型コロナウイルス感染症による物流やサプライチェーンへの影響も小さくはありません。

こうした状況を受け、2021年6月に新たな総合物流施策大綱(2021~2025年度)が閣議決定されました。新型コロナの感染拡大によるEC市場の急成長、非接触・非対面型物流など、これまで進捗しなかった物流デジタル化や構造改革の加速度的な促進の好機と捉え、次の3つの柱を掲げています。

  • 物流DXや物流標準化の推進によるサプライチェーン全体の徹底した最適化
  • 労働力不足対策と物流構造改革の推進
  • 強靱で持続可能な物流ネットワークの構築

システムズは、マイグレーションプロバイダとして、長きにわたりさまざまな技術とサービスを提供してきました。物流事業も1999年から手掛けており、EC市場拡大と倉庫システムの進化と共に歩みながら、この20余年で数多くの実績を積んできました。

物流DXや物流標準化の推進

総合物流施策大綱が掲げた柱の中でも、物流DXや物流標準化の推進は、当社が注力する分野でもあります。
少し詳しく見ていきたいと思います。
ここでは、5つの課題が挙げられています。(1) 物流デジタル化の強力な推進については、手続き書面の電子化、データ基盤の整備などが、(2) 労働力不足や非接触・非対面型の物流に資する自動化・機械化の取組みの推進では、サプライチェーン全体の最適化を見据えたデジタル化や倉庫等の物流施設における自動化・機械化がそれぞれポイントとなります。


また、(3) 物流標準化の取組みの加速、(4) 物流・商流データ基盤等、(5) 高度物流人材の育成・確保も課題として挙げられています。(3)では、モノ・データ・業務プロセス等の標準化の推進、(4)においては、物流・商流データ基盤の構築、スマート物流がそれぞれ重要となります。


スマート物流は、国家重点プロジェクトとして内閣府が中核となり推進する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の1つとして取り組まれており、物流・商流データ基盤の構築、省力化・自動化に資する自動データ収集技術の開発などの研究開発により、「Society 5.0」の概念であるサイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させ、経済発展と物流・商流の担い手不足等の社会課題解決の両立を目指しています。最終目標であるSociety 5.0の具現化には、サスティナブルな物流・商流、フィジカルインターネット、省力化・省人化などがキーワードとして挙げられています。また、スマート物流サービスの目標値として、30%の生産性向上を掲げています。


これまでに述べた物流DXや物流標準化の推進のポイントは下図のとおりです。当社にはお客様から、自動化設備・マテハン機器を導入したい(ベンダーや運用の固定化は回避したい)、現行WMSにマテハン機能がない(改修リスクが見えず、市販パッケージは高機能で高価)、倉庫業務のアウトソーシングをやめて自社運用したい(スモールスタートで始めて効果を見ながら拡張したい)、システムのサポート切れ対応が必要(倉庫はそのままでシステムだけ刷新したい)など、さまざまな悩みやご相談が寄せられます。物流DXや物流標準化の推進についても同様で、お客様によって取り組み内容はさまざまであることも付け加えておきたいと思います。

総合商社と小売業における改善事例

ここで、弊社が携わった改善事例をふたつ簡単にご紹介しましょう。
一つめは、倉庫管理システムは導入済みだがマテハン機器は未導入という総合商社です。
当社への相談内容は、物流倉庫内の人件費を削減したい、水きり時間帯に発生する作業ピークを分散したい、輸送費を削減したい、の大きく3点で、ヒアリングや認識合わせを経て当社から改善案を提示。改善効果が期待できるとの評価をいただき、コロナ禍での現場視察を了承いただいたものです。

現場訪問時に気づいた点などに基づき、入荷検品後の作業、ピッキング、出荷検品、梱包などの作業における具体的な解決策についてご提案したほか、輸送費削減についてもマーケティングの観点からご提案しています。

もう一例は、国内に5カ所の物流倉庫を持ち、物流倉庫運用と出荷配送はアウトソーシングしている小売業のお客様です。
まず、物流倉庫を自社運営したい、マテハン機器導入したいが知見がない、ベンダーロックは回避したい、小さく段階的に導入したいといった要望をもとに、ヒアリングを重ね、ベンダー提案に対する助言が欲しいとの評価をいただきました。入荷から棚入・補充、ピッキング、梱包・仕分け、出荷までの各プロセスでの実績に基づいた改善対応が可能です。

長年の知識・経験を活かした倉庫管理リノベーションサービス

最後に、倉庫管理業務の課題を解決するために当社が提供している倉庫管理リノベーションサービスの概要についても触れておきたいと思います。
システムズでは、長年に渡って物流業務に携わってきた経験を元に、システムとマテハン機器間の連携強化や、運用課題の改善提案など、お客様の課題解決に向けて共に取り組んでいます。お客様の理想と現実のギャップに柔軟対応するのが、「倉庫管理リノベーションサービス」です。 


最初のポイントとなるのが現状の可視化です。IT総合診断サービス(倉庫管理診断テンプレート)では、ヒアリングシートを用いて現行の業務運用とシステムを可視化して診断し、改善へのご提案へと役立てます。

前述したお客様から寄せられるご相談でも触れたとおり、WMSとマテハンの連携は一筋縄では行かないものです。市販のWMSパッケージやWCSパッケージ、マテハンベンダーの選択には一長一短がありますし、物流施設の自動化・機械化は理想どおりには進みません。当社の「倉庫管理リノベーションサービス」は、必要機能のみ導入可能、設備メーカー毎の機能・運用の違いを吸収できる、複数設備メーカー対応、といった利点により、理想と現実のギャップに柔軟に対応します。また、日々の運用サポートを通じ、現場課題の吸い上げ、さらなる改善策も提案します。

ニーズに柔軟に対応できるWCSシステムを最大の特長とする本サービスは、必要な機能を、必要に時に、必要な分だけ提供することで、個々のお客様の課題改善に柔軟に対応します。