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クラウドネイティブ時代におけるプラットフォームの選択肢【第4回 】

2022.3.1(更新日:2022.4.19)

大きく変化している昨今の情勢を受け、ますます需要が高まっているクラウドサービス。本連載では、クラウドの利点を徹底的に活用するべく、サービスのメリットデメリットを含め、詳しくご紹介します。

クラウドネイティブ時代におけるプラットフォームの選択肢と銘打って、「国内外のクラウドベンダーの特徴や強み」や、「オンプレミスとの比較や懸念事項」、「マルチクラウド/ハイブリッドクラウドにおける特徴や構成概要・懸念事項」など、計6回に渡り連載していきます。

クラウド環境を導入するにあたり最適な環境を構築するにはサービスの見極めが重要です。クラウドはサービスによりメリット・デメリットが存在し一長一短であるケースが多々あり、単一のクラウドサービスに依存することでシステムの柔軟性が損なわれるリスクもあります。そこで注目を集めているのが「マルチクラウド」です。

第4回目は「マルチクラウド」のおおまかな概要について解説します。

第4回 マルチクラウド概要

マルチクラウドとは異なるベンダーから提供されるクラウド環境が複数存在し、これらを併用しながら最適な運用を目指す手法です。

マルチクラウドの特徴

  • 複数のクラウド環境、サービスを併用
  • 運用形態の一種
  • 各環境、サービスを統合せず、部分的に活用する
  • クラウド間の相互接続は不要

一般的には複数のパブリックサービスを併用するが、近年はパブリッククラウドとハイブリッドクラウド(次回説明予定)を併用してマルチクラウド環境を実現する例も少なくありません。

マルチクラウドの利用シーン

  • 大規模障害や過負荷によるシステムダウンを想定し、複数社のパブリッククラウド環境を用いてバックアップ・リカバリ体制を構築するとき
  • 情報収集、分析、結果開示と閲覧のように、ひとつの業務をフェーズごとに分割し、それぞれのフェーズで最適なクラウドサービスを使うとき

マルチクラウドのメリット/デメリット

【メリット】
  • 独自性のあるカスタマイズが可能
    複数ベンダーのクラウド環境や機能、サービス特性などの利点を組み合わせて独自のカスタマイズが可能です。
  • ベンダーロックインを回避
    各ベンダーの依存性を低減し、ベンダーロックインを回避することができます。
    ベンダーロックインとは、特定のベンダー及びサービスの機能や技術に依存してしまい、システムの柔軟性が失われる問題です。具体的には、予期せぬサービス終了や価格改定などが該当します。
  • リスク分散
    複数ベンダーを併用することでシステムの冗長化、バックアップといったリスク分散が容易となる。
    大手クラウドベンダーであったとしてもシステム障害発生によりサービス停止は発生する場合もあるため、障害発生時のビジネスの可用性の確保も可能となります。
【デメリット】
  • 運用負荷の増加
    同時に複数のサービスを併用するため、運用が複雑化し運用負荷が増大するおそれがあります。
    複数のクラウド環境を一元的に管理運用できる体制の整備が必要となります。
  • 運用コストの増加
    複数のベンダーからサービス提供を受けるため運用コストが割高になります。
    複数クラウドベンダーを利用することからディスカウントを得られなくなり、イニシャルコストについても増加する可能性があります。
  • セキュリティリスクの増加
    複数のクラウド環境を併用するため、管理対象が増えることによるセキュリティの管理が複雑化し脆弱性の発生リスクが増大します。

次回は「ハイブリッドクラウドにおける特徴や構築概要・懸念事項」について解説します。

是非、ご閲覧ください。