AWSを更に有効活用するための継続的なコスト削減を実施する
AWSに移行することで得たコスト削減も、継続的に見直すことで、さらなるコスト削減効果を得ることができます。今回のブログではAWS利用者にとってのコスト削減策ついて、代表的な内容を記載していきたいと思います。
AWSに移行することで得たコスト削減も、継続的に見直すことで、さらなるコスト削減効果を得ることができます。
クラウド上でワークロードを設計および実行するための主要な概念、設計原則、アーキテクチャのベストプラクティスについて説明されたAWS Well-Architected Frameworkの中の「コスト最適化の柱」の中でも以下のように記載があります。
https://aws.amazon.com/jp/architecture/well-architected/
コスト最適化の柱
コスト最適化の柱は、不要なコストの回避に重点を置いています。主なトピックには、時間の経過による支出の把握と資金配分の管理、適切なリソースの種類と量の選択、および過剰な支出をせずにビジネスのニーズを満たすためのスケーリングが含まれます。
今回のブログではAWS利用者にとってのコスト削減策ついて、以下に代表的な内容を記載していきたいと思います。
AWS利用者にとってのコスト削減策
- リザーブドインスタンスの最適化
EC2インスタンスを長期的に利用する場合、リザーブドインスタンスの購入を検討します。一定期間の利用契約を結ぶことで、オンデマンドよりも割安な料金を得られます。 - インスタンスのサイズ最適化
ワークロードの実際のニーズに合わせて、EC2インスタンスのサイズを適切にスケーリングします。過大なリソースを持つインスタンスの削減や、適切なインスタンスファミリーへの移行を検討します。 - Amazon S3ストレージクラスの最適化
データの使用頻度に応じて、S3オブジェクトのストレージクラスを適切に選択します。頻繁にアクセスされるデータは標準ストレージクラスに、アクセス頻度が低いデータはインフリクションやGlacierに移行することでコスト削減が可能です。 - オートスケーリングの有効活用
ワークロードに合わせて自動的にインスタンス数を増減するオートスケーリングを設定します。ピーク時に余分なリソースを割り当てず、非ピーク時にコストを削減できます。 - AWS Lambdaの活用
リソース使用量に応じて課金されるサーバーレスコンピューティングであるAWS Lambdaを活用します。アイドルタイムが少なく、短い実行時間があるタスクをLambdaに移行することで、コストを削減できます。 - Reserved Capacityの利用
Amazon RDSやAmazon Redshiftなどのサービスでは、Reserved Capacityを利用することで長期的な利用料金の削減が可能です。 - タグ付けによるコスト可視化
リソースに対して適切なタグを付けて、コストの発生源を特定します。事業会社ごとにコストを分析し、無駄なリソース使用を特定して削減策を打ち出します。 - CloudFormationやTerraformによるインフラストラクチャ管理
インフラストラクチャをコード化することで、環境構築や変更が容易になります。また、不要なリソースを素早く削除することで、コストを削減できます。
まとめ
これらのコスト削減策を網羅的に組み合わせることで、エンタープライズ企業が適切なコスト削減を実現できるでしょう。ただし、最適な策は事業状況や利用環境によって異なる場合があるため、具体的な要件とニーズを考慮して選択することが重要です。
おまけ
以下のようなイベントがあるようです。お時間ある方はぜひご参加されてみてはいかがでしょうか。
「第1回 AWSコスト削減 天下一武道会」
https://no1.connpass.com/event/305664/